奈良の子育ちセミナー

奈良の子育ちセミナーは、クリスマスプレゼントの話題になりました。
「子供がDSほしがってるんだけど、どうしよう?」
「サンタさんにDSがほしいですが、無理なら○○なんて頼んでるんよ。」
「うちはたまごっち。きれいなお手紙書いていた。」
「年に2回ぐらい(誕生日と)は、こどものほしがるものを買ってやりたい。」
「うちはおばあちゃんがあまあまでいつでも買ってもらえるので、誕生日もクリスマスもなしにしてるという話きいたよ」
子供たちはこの時期、サンタさん(ママに?)猛アピールしているようです。
さてさて、こどもと意見が合う家、合わない家、どんなふうにプレゼントを考えましょうか?

今日は講師の富士子さんが円ブリオ基金の講演会に行って、もらってきた冊子の桂小金治さんの話を資料に使いました。
小金治さんの親は、「働くということは傍を楽にさせることだ」と言い、小金治さんは10歳から家の家業を手伝わされたそうです。
ある日、小金治さんはハーモニカの音色に魅せられ、お父さんに「買ってほしい」と言ったそうです。
お父さんは神棚の榊を指差し、「あれを鳴らしておけ」と言いました。
小金治さんは「あんなもの鳴らない」と言ったら、おとうさんは「俺は鳴らされる」と言ったので、
悔しくて道端の草をとっては練習しましたが、うまく鳴らず、すぐにあきらめたそうです。
するとお父さんは「そういうのを三日坊主っていうんだ。やってみてもすぐにあきらめるのはどんぐりの背比べ、
それより先をするには努力の上に辛抱が必要だ。辛抱の上には花が咲くんだ。」と言ったそうです。
小金治さんは、また練習しはじめ、やっと音がでるようになったので、
おとうさんに報告しましたが、それほどほめてくれなかったそうです。
だけど、朝起きたら、枕元に新聞につつんだハーモニカが置いてあったそうです。
おかあさんにそのことをいうと、おかあさんは10日前におとうさんが買っていたこと。
「あいつはきっと成し遂げると信じているから」と言ってたことを教えてくれました。
昔は忙しい中でも、こどものハーモニカをひとつ買うにも親は心をくだいてくれたんですという話でした。

みんなの目になみだがにじんでいました。

親だからやれることがありそうですね。
クリスマスのプレゼントが、なんだかサンタさんの手柄にするのはもったいなくなってきたという感想がありました。