松阪子育ち講座5月

まずは最近の様子を皆さんに出してもらいました。
1ヶ月、あまりお母さんから声をかけず、子どもが自分で考えるようにやってみたところ、最近子供がすごくよく泣くようになった。前はあまり泣かないからかえって心配だったけど、泣くのも大変ですね、と言ってみえました。お母さんのかかわり方が変わったことで、何か変化が起きているようです^^。


先月、ケーキを食べたい、という子供の話が聞けなかった、というお母さん、保育園行きたくないのはわかった、子育て講座に行きたいのもわかった、でも今日は保育園に行くよ、と送り出してきてしまいました。なかなか難しいです、と言ってみえました。


自分の両親とも一緒に暮らしているし、奥さんの実家も近く、大人の手が足りていすぎてなかなか子供に足りなさを与える、という状況までは至っていないけれども、子どもが自分で考えるようにする、というのは大切だと感じている、と言われたお父さん。
保育園から帰ってきたときに手を洗うよ、顔洗うよ、着替えるよ、など色々声掛けをしていたのを、帰宅の車の中で「お家に帰ったらなにするんだっけ?」と子どもに聞くと「手を洗う〜、顔洗う〜、着替える〜」というように子どもが考えて答え、帰宅した後とてもスムーズにそういうことがやれるようになった、とのことでした。


では今日のテーマ。「早く早く」って言ってますか?の問いに、「よく言います!」という方が多い〜。どんな時に?というと、朝幼稚園や保育園に行く用意をしてる時に、早くご飯食べるよー、とか早く着替えて!とかが多いみたいです。早く、とせかすことはあまりない、という方も。


確かに、保育園に行く時間、とか合さないといけない時間があれば、子どもがなかなか着替えなかったり、食べるのが遅くなったりすると色々言いたくなりますよね。でも、実際に、早く!といって早くなってるんだろうか?いや、あまりならないなぁ。早く、って誰のことを考えて言ってるんだろうか、自分の都合のためだなぁ、なんて話になりました。


小学生の子供たち。集団登校に遅れるとおいていかれるので、それが嫌だから何も言わなくても自分たちでそこに合わせて支度をして出かけていきます。保育園の子供たち。たとえ保育園に行く時間に遅れても、特に何も感じてないみたい?保育園は登園時間に幅があるから少々遅れても結局は間に合うようになっていて、最終的には遅れてない状態かな?


ポイントは”自分が困る”っていうところにありそうだな、という話が出ました。自分が困ると、困らないように考えられそうだけど、お母さんが早く、早く、と言うけれども、なんやかんやと保育園には間に合っていたとしたら。子ども達は間に合ってるし、というように感じるのかも。


子どもがやるのを待って、実際に遅れて行ってみる、とか、もう時間だからご飯は終わりにして保育園に行くよ、ってやってみるとか、何か、子どもが「あれ?」って思うようなことが用意できたら、子どもが自分で考えられるのかもしれないな、と思いました。困る、困る〜、って言っていても、よくよく考えると困っているのはお母さんで子供は困ってない、だから、子どもが自分でどうにかするように動かない、というようなこと、よくある気がしました。


早く、早く、と言いたくなったら、誰のために言ってるのかな!?子どものためを思うなら、じゃあ、どうやったら子供が自分で考えてやれるようになるのかな?そんなことを考えてみたいな、と思いました。