松阪子育ち講座6月

今日は渋滞で講師のさをりさんが遅れる、というアクシデントが。。。
初めての方もみえたので、さをりさんが到着するまで子供の生きる力、根っこの話をしました。


まず、大きなみかんの苗木と小さな苗木の絵を描いて、どちらを買いたいですか?とみんなで話しました。初めての方も誘ってくれたお母さんが講座について少し説明をしてくれていたみたいで、大きい方が根っこが大きそうだから、大きいのかな、と思ったけど、小さい方がいいんですよね?という感じでした。何回もされてる方も、今日の気分はどうですか?と聞いたところ、今日は子どもの力を信じる気持ちが強いから小さい苗木!と思うけれども、なんとなく子供の生きる力が不安に感じられるときは大きな苗木を買いたくなる、という方がみえました。子どもの生きる力を信じられる心境と信じられない心境、面白いですね^^。


では木の根っこ=子どもの生きる力を伸ばすには肥料をどこにまいたらいいかな?初めての方はこのへんかな?と割と近くに。講座に来続けているお母さんが理想としてはこの辺に!ここまで根っこを伸ばしてほしい!と根っこのさらに先の方に肥料を置きました。


木にとっての肥料は子どもにとってはなんだろう?愛情?愛情を少し遠くにおいて、さあ、ここまで伸びておいで、と見守る、手出し口出しをしない、そんな子育てを考えていきたいですね。


次にどんな子に育ってほしいか?を出し合いました。優しい子、自分で考え行動できる子、みんなと楽しく生きられる子、友達がたくさんいる子、自律(立)できる子、まわりに流されない子、小さな幸せに気づける子、感謝できる子、色々なことに感動できる子などなど。ここでさをりさん到着♪


ということで、今日は”小さな幸せに感動できる子”について考えてみました。さてさて、どうやったらそんな風に育つんだろう?


ところで、小さな幸せに感動できるってどんな感じ?実際にどんなことがあったかな?を出し合ってみました。1歳8か月の男の子。日々が感動の連続!虫を見てはわぁっ!魚を見てはおおっ!と声を上げて、感動がいっぱい!だそうです^^。幼稚園と小学生のお母さん。夕焼けがきれいだよー!と子どもに声をかけても、ちらっとみて、ああ、というだけ。小さいころに比べて感動!というのが少なくなった気がする、とのこと。そうなのかな?感動することって減っていくのかな?


じゃあ、どうして減っていくんだろう?他にも感動した例をあげながら考えてみました。すごくにこにこしてご飯を食べてる4歳の女の子が、幸せだねぇ、と言ったそうです。ご飯をゆっくりしみじみ食べてたらそう思ったのかな^^。


小学校の登校の時に、ダンゴムシを見つけた一人の女の子に、みんなすごく盛り上がっていいなぁ!となったのにびっくりした、という話。子ども同士の盛り上がりは大人がダンゴムシがいるよーっていうのに反応するのとは違う気がする。子ども同士でつくり出す世界だからこそ、なのかな。


風車や旗が風になびくのが大好きで、それを嬉しそうにやる子などなど。どうやら、”感動”の瞬間には随分ゆっくりとした時間が流れているように感じました。


朝の登校班でも出発までの少し暇な時間。ぼーっと地面とみていたからこそ気付いたダンゴムシなんだろうな。まわりの子もそこに反応する心のゆとりがあったんだろうな。


子どもがやること、やらないといけないことをあれこれ用意して子供を忙しくさせていくと、”感動”する回数は減っていくのかもしれない。小さな子はそれがないからゆったりとした心でいっぱい”感動”できるのかな。そんなことを思いました。


いっぱい感動できる、というのは感性が豊かなのかな。感性豊かな子に育てたいなぁ、というのは誰かが導いて、はい、感動しなさい、というのではなく、自分が感じたことをじっくり受け止める心のゆとりや時間のゆとりがある子なのかな、と思いました。


私は今年の夏休みは子ども達にひまー!をいっぱいあげたいなぁ、って思いました^^。そのひまー!な心で何を見つけていけるのかな♪ そこを楽しみにしたいし、私自身も同じようにやりたいなぁ、と思いました。