松阪子育ち講座7月

今日は少し久しぶりの方もみえての子育ち講座でした。まずは近況を報告^^。昨日からイライラして、子どもに色々怒ってしまった、というお母さんや、自分とは違う動きをするお父さんに色々思うお母さん。イライラしたり、むっとしたりしてたことも、こんなことがあってねぇ!とみんなに話していると、あら、なんでこんな些細なことで腹立ってたんやろか、という心境になり、もうイライラして嫌なんです!っていう気持ちがどこかに行ってしまった感じ?こうやって口に出して話すって本当に大事だなぁ、って思いました^^。


まずは「子供にやりたいことをやらせたいですか?」を考えました。子どもがやりたいことは危険な事でなければやらせてあげたい!基本やらせてあげたいと思う、その上で実際にやるかやらないかを考える、という意見もあれば、お母さん好みなことはやらせたいし、やってほしいと思う、という正直な意見も^^。まず、自分がどういうタイプのお母さんか、を知るのも大切ですよねぇ。


次に「やりたいことをやる子」ってどうですか?との問いに、子どもらしい、好奇心旺盛な感じ、小さい子はみんなそうなんじゃないか、という肯定的な見方と、やりたいことばっかりやり続けるとわがままになるかも?という見方もありました。


じゃあ、「嫌なことはやらない子」はどうだろう?一見、「やりたいことをやる子」はいいけど、「嫌なことはやらない子」はちょっと。。。というイメージがあるけど、よく考えてみると、嫌だ、ということをやっていて、実はこの2つは同じなのかも!?


それでは、と「なんでもやってみようとする子」はどうかな?と考えてみました。小さい子っていうのは本当はこうなんじゃないかな。大人の真似をしたりしておそらくできなさそうなことでもやってみようとするよね。やりたいことをやる子はこれをやり続けるとわがままになったり?思うとおりにできないと腹が立ったり、嫌だ!と頑固になったりしそうだけど、なんでもやってみようとする子はやり続けてもいい気がする。


お菓子が欲しかった2歳前の男の子。お母さんに欲しい、と指さしても手に入らないとわかり、お母さんが気付かない間に自分でレジにもっていってレジの人に渡したそうです。お母さんはやりたいことをやる子なのかも。。。と感じたけど、よく考えてみるとやってみよう!とやってみたのかも^^。


スイミングが習いたいとお母さんに言った年長さんの女の子。お母さんは前回やった時に幼稚園との両立が大変そうで続けられなくなってやめてしまったことが気になって、3ヶ月くらい待たせていましたが、ついに習うことにしたそうです。今回は、25m泳げるようになるまではがんばろうね、とお母さんと話して、うん、ということで始めることにしたそうでした。これはどうかな?

最初はやりたいことをやりたい、とお母さんに伝えたのかもしれないけど、3ヶ月お母さんが様子を見ている間に、おそらく自分が本当にやりたいのか、とか、どう話したらお母さんはやらせてくれるかな、とか色々考えたんじゃないかな。その結果、25m、実際に泳げるようになるかはわからないけど、泳げるようにがんばってみよう、と思えるようになったんじゃないかな?


「やりたいことをやる子」が「なんでもやってみようとする子」になっていくにはどうしたらいいのかな?やりたいことがやれないという状況があってもいいのかも。理不尽に思えても、子どもには考えるチャンスになるんじゃないかな。やっぱり、困った時がチャンス!とあえて用意してあげることが大事なんだろうな。お母さんだからこそ、あえて自分の子供のためにちょっとハードルを置いてあげる。ここまで伸びておいで、と用意してあげられる気がしました。


お菓子をレジに持って行った男の子。そのしぐさがかわいかったりしたり、よくここまで考えたなぁ!という思いもわいて、買ってあげたくなるけど、あら、ここまで持ってきたの!でも、これは買わないんだよ、ってすると、子どもは何か考えられそうですよね^^。


スイミングも習いたい、じゃあ習いましょう、とするよりも、いやいやちょっと待って、と時間を置くことでその子のやる気がみえたり、その子自身が考えられて、根っこが伸びるチャンスになりそう。


大きくなったらやりたいことじゃなくてもやらないといけないことはたくさんあり、大きくなればそれはできるようになるとは思います。でも、あー、すごく嫌だ!と思いながら必死でやるよりも、ま、やってみようか、と気楽にやれる方がきっと本人が一番楽だろうな♪ そのためにも小さな練習をたくさんさせてあげたいな、と思いました^^。



参加された方の感想より

Mさん・・・
自分の事は分かりにくいけど、人の事って何故か見えるな〜と。こうやって意見交換をする事は、自分の為でもあるけど、人の為にもなるのだなぁと、改めて思いました。悩みに同感する所も多々あって、自分もそれに向き合って行かないとなぁと気付かされました。


Tさん・・・
今日の勉強会で改めて感じたのは「子育ては集団でするもの」ということです。やることが多いので物理的に人手が必要、という意味も勿論ありますが、それ以上に「一人の手で与えられる環境には限度があるので、子どもにはいろいろな人からいろいろな環境を与えてもらいましょう」という意味です。別の言い方をすると「子どもにひとつの価値観を押しつけない」ということでしょうか。自分の子どもは可愛いのでつい「子どもの望むことはできるだけ(すぐに)実現させてあげたい」という気持ちになってしまいますが、残念ながら世の中は自分の子ども中心には回ってくれません。子どもからしてみたら「理不尽だ!」「理屈に合わん!」と感じることがいくつもあるでしょう。でも理不尽な(と自分が感じる)ことも含んでの世の中。周りの人、もの、ことを受け入れることができるようになるには、いろいろな方からの働きかけが大切なのでしょうね。これまでは父や母の孫に対する姿勢にはついイライラしていましたが、子どもからしてみたら「様々な価値観の中で生きる」ということには意味があるのだと感じられるようになりました。随分前のことですが、知人の女性が「私の子どもは世間に育ててもらうの。」と言っていたことがありました。その時は「確かに仕事も忙しいだろうけど、随分無責任なことを言うなぁ。」と思っていたのですが、実は真実を衝いたことばだったのかもしれません。


Iさん・・・
朝からずっともやもや〜としていたんですが、話をみんなに聞いてもらって帰りには少し自信もついた気がしました。わが子が実は「何でもやってみようとする子」と知った時は本当に驚きでした!嫌なことはやらない子と決めつけてということが分かったので、これから困難にぶつかった時に子どもへの対応が変わっていくことに自分でわくわくしています♪
その反面、そんな場面になった場合、声をかけるべきか、もしかけるならどんな言葉がいいんだろう。。。と課題も見えてきました。夏休み、じっくり子どもと向き合える時間なので、色々試してみます。