松阪子育ち講座11月

今回の講座は数日前に『この1ヶ月、足りなさを意識してやってみたことがあるか、考えてみてください。もしまだなかったらあと数日の間に何か一つでもやってみてください』と、宿題を出してやってみました。
ということで、まずは宿題をやってみて、を出し合いました。皆さん、講座のスタートから意識が足りなさに向いていて、いいスタートだったな、と思いました^^。


子どもが幼稚園から帰ってくると、手を洗って、うがいして、顔を洗って、と毎回声をかけていたけど、帰りの車の中で「帰ったら何をするんだっけ?」と聞くと「手を洗って、うがいして、顔を洗う!」といい、帰るとちゃんと自分でやっていた。次に、車の中で聞くのをやめたらどうするか見てみたら、ちゃんと覚えてやっているときと、忘れてしまう時とあるけど、声をかけなくてもできるんだな、と思った。

お風呂に入る時にお母さんが先に服を脱いでしまったら、お母さんと競争したかった、と泣きべそモードに。競争したかったんやなぁ、とその気持ちは受けたけど、「でも今日は競争はしないよ、お母さん先に入ってるからおいでね」と声をかけて先に入った。20分ほど泣いていたけど、自分で泣き止んで服を脱いでお風呂に入ってきた。

おねしょをするのが悩みだったけど、津の子育ち講座に参加しているときに、あ、困っているのは自分で、子どもが困ることになっていなかったな、と思い、子どもが考えられるように夜寝る前に話をした。それ以降、大丈夫だったりだめだったり、と半々だけど、子どもが自分で今日はおむつはく、とか考えているようだし、自分が困らなくなってすっきりした。

などなど、色々なやってみて、が出ましたよー。じゃあ、どんな子に育ってほしいか出してみよう、となり、自分で考えられる子、人に頼れる子、自分らしい、生きるのが楽しい子、柔軟な対応ができる子、みんなと仲良くできる子、などなどが出ました。


ということで、今日のテーマ「わがまま」について考えてみました。まずは子どもがわがままだな、と思う時を出し合ってみました。姉妹でおもちゃの取り合いをして頑として譲らないとき。上の子に譲ってあげたらいいのに、と思う。とか、お母さんが用意した洋服はかわいくないから嫌、と着なかった、とか、幼稚園の用意をなかなかしない、とか、おなか減ったから早くご飯して、と言われて急いでいるのに、ちょっとこっち見に来て、と言うことがすぐ変わる、などなど。


ところで、”わがまま”って何だろう?ここで、おもしろい意見が出ました。自分の子供のことはわがまま、って思うけど、他の人の事例に対してはそれはわがままじゃないって思う、という意見。色々話してみても、そこにいる全員がわがまま、と思うような例はなかったようです。わがままじゃない、と思う人は、それは自分の気持ちを言ってるだけだ、と感じたようです。じゃあ、”わがまま”って何だろう?わがままって存在しないの?自分の気持ちを言ってるだけだけど、どこからわがままになるんだろう?そんなことを考えていると、”わがまま”はなんだか固まった感じ、自分一人の世界の感じ、相手の言うことを聞いていない、とかそんなものがあるのかも、と思えてきました。


どんな子に育ってほしいのかな、と考えたような子は、自分の言いたいことはしっかり言えそうです。でも、言いたいことを言っているだけのことをわがままとして言えなくしてしまうと、どうも違う方向に進んでしまいそう。言いたいことを思う存分言える、でも、それを思うとおりにしてあげる、っていうのは別のことなんだなぁ、と思えました。


子どもが言うことがすべて思うとおりになるのは怖い、とは皆さんもよく感じてる様子。だからこそ、子どもが色々言う時にどうしたらいいか、すごく頭が忙しくなってあれこれ考えたりやってみたりするんですよね。でも、子どもが言っていることをどうするか考える前に、子どもが言っていることを聴く、受け止める。この作業がどうやら抜けているのかも。まずは「もう、わがまま言って!」ではなく、そうか、そういうことを言ってるんだな、思ってるんだな、と聴いてあげる。その上で、それを実際にどうするか考える。そんなやりとりが必要なのかなぁ、と思いました。


寒い日は幼稚園に行きたくなくなることもあるだろうし、かわいい色のお洋服が着たい、と思うこともあるだろうし、早くご飯食べたい!と思えば、今やっていることを見てほしい、と思うこともありますよね。大人だって同じようなことを思うことあるもんね。でも、思っても、幼稚園にはいくし、お母さんが選んだ服を着る、と気持ちを切り替えられる子になってほしい。頭と心がシンプルな小さいうちからそんな練習をいっぱいできるようにしてあげたいなぁ、って思いました。


参加された方の感想

自分が子どもにわがままだと思うエピソード、人が子どもにわがままだと思うと話すエピソード。人のそれは子どもらしくて素直だと見えて、自分のことはなかなか客観的には見えない分、一緒にやっていく仲間が大切だな、と思いました。


今日は事前の宿題があったので、「今日はどんな話をするんだろう」という受け身の姿勢ではなしに、「これとこれは語ろう」という心の準備をして会に臨むことができました。毎回、本当にたくさんの考えるヒントをもらいますが、特に今日は思い出しきれないくらいのヒントがありました。あとは実践あるのみ!ですね。


なかなか幼稚園の用意をしないのをわがまま、と思ってどうにかしたいと思っていたけど、寒いから幼稚園に行きたくない、という子供の心は聴いてなかったと思いました。ちょっとそれを聴いてみたいと思います。


久しぶりに参加させてもらい、親子共に緊張気味でしたが、今回は宿題も出て講座の前に今の子供の状態どうかな?って意識してみることができてよかったです。保育所の様子など見ていて、もっと自分の思ったことを素直にいえる子になってほしい、と思いながらも、家で私に言ってきたときはワガママととらえてしまっていることがあったな…と気づき、もっと気持ちを受け止めてあげられるようにしたいと思いました。その上で、言うべきことは言っていける親になりたいと思います。また実践していきたいです。


わがままや足りなさって何なんだろうと分からなくなってしまいました。自分に都合の悪いこと=わがままとなっていた自分がいました。気持ちを出せることは素直で子どもらしくていいことなんだと分かり、これからはおいおい、というようなことがあっても前よりふふふっと笑えるような余裕が出てくるのかも!?とにかく難しく考えずに楽しく大きな心でこそだてできたらいいなぁ、と思いました。