松阪子育ち講座12月(感想随時更新中)

今月は先月も来てた方が多かったので、先月わがままについて考えてみて、1ヶ月やってみてどうだったか、を出し合いました。わがまま、でなく、言いたいことを言っている、と聞いているとなんだかかわいいなぁ、と思うことばかりだった、とか、言いたいことを言っているのか、わがままなのかの判断がつきにくく、どうしたらいいか迷った、という話もでました。


では、どんな子に育ってほしいかな?をだし合いました。ハードルを自分で努力して乗り越えていける子、言いたいことを言える子、人と仲良くできる子などなどが出ました。


次に、今日のテーマ「困った時がチャンス」について考えました。皆さん、子どもが困ったなぁ、というようなことはありますか?それはどんな時ですか?という問いに、2歳前の子が自分で靴が履けない時、とか、宿題をやり忘れてた時、とか、自分一人で遊んでる時はそうでもないけど、友達や兄弟と遊ぶとなると思うとおりにいかなかったり、一つしかないものをみんな欲しかったりと困ることがいっぱいあると思う、とか、幼稚園の行事でお母さんが粘土でマグカップを作るのを待っている子どもが、早く出したいのに中々出せなくて困ってったらしい、とかでましたが、なんとなくあまりたくさんはないような感じ。


ここで、子どもが嫌がるのを連れていくとき、困ってるのかなぁ?なんて話を出したけど、あれ?それって困ってるのかな?という話になりました。嫌だなぁ、どうしようかなぁ、と考える機会になるから困ってることになるかな?と思って出してみたけど違うのかも。じゃあ、困るってどんな感じ?と考えてみて、”どうしたらいいか分からない時”かな?となりました。ここでもう一度考えてみると、子どもがどうしたらいいか分からないような状態ってあまりないかも。。。


じゃあ子どもが飲み物を持っていない時に「のどかわいた」と言ったらどうする?と具体的に考えてみました。もうすぐお家だから帰ったら飲もうね、という人や、そうか、のどが渇いたか、今は持ってないから帰ったら飲もうね。お家の水はおいしいよね、など色々言う人や何も買わないよ、家で飲むよ、という人や、いつでもお茶を準備しているからのどが渇いたけどお茶を持っていないなんてことはない、という人も。


じゃあ、子どもが寒いと言ったらどうする?と考えてみました。着るものがあったらそれを着たら、というとか、何もないから走ったら、っていうとか、どうする?何か着たいの?と聞く、とか色々でました。


今みたいにお母さんが返事し続けていると、みんなでどんな子に育ってほしいか、で出し合ったような子に育つのかな?子どもが困った、と言ってきたときに今みたいな対応をお母さんが続けるとどうなるかな?と考えてみると。。。今はお母さんから「こうしたら?」とすぐに返事が来ていて、子どもが考える必要がない感じ。子どもはお母さんに言われた通りにすればいい?


じゃあどんな子に育ってほしいか、で出し合ったような子に育つにはどうしたらいいかな?と考えてみると、そう、のどが渇いた?じゃあどうする?など、子どもが考えるような状況にしてみたらどうかな?のどが渇いた、と思った時には我慢する以外に飲み物を買う、何かが飲めるところに行く、水を探す、などなど色々な選択肢を考えられる子どもになるといいね、ジュースを買ってほしい、と思ったらそう言えるといいね、どうせ我慢しろって言うんだろうな、と先に考えてのどが渇いたさえ言えなくなるのはもったいないね。そんな話になりました。


困った時に子供の生きる力、根っこが伸びるのは何度もやっているけど、じゃあ実際に困った時に根っこが伸びるようにやれていなかったことが判明!さらには困ったことが起こらないようになっていることもあることも!お母さんは無意識に手助けしてしまっていることが多いなぁ、と改めて思いました。我が家はちょっと困った、ってことはあるけれども、どうしたらいいかわからない!くらい子どもが困ることが少ないことに改めて気づき、困ったなぁって思うようなことを用意していきたいなぁって思いました。


参加された方の感想


子どもが車で移動中に「のどがかわいた〜」と言ってきたらどうするか。こう問われて「そうやな、とーちゃんも喉乾いたなぁ。お家に帰ってからお水飲もうか。お水っておいしいよねぇ」などと言って家まで我慢させると答えました。次に、子どもが「寒い」と言ってきたらどうするか。こう問われて「そう、寒いの?じゃあどうする?」と聞いているかなぁと答えました。
ここで「あれ?」と自分で気が付きました。課題によって対応が変わってしまっている!寒さの時は子どもに考えさせているのに、水の時はこちらが解決策を提示(押しつけ?)してしまっていました。
この差はどこから来るのか考えてみると、寒さに関しては自分自身が「体感温度は人によってかなり違う」という経験をしているので、「どうしたいかはその人が考えないとその人にとっての快適な状況にならない」という実感があるからなのではないかと思いました。考えてみるとのどの渇きも一緒。どうしたいのかは本人が考えるのが一番いいはず。そんな単純だけど大切なことを気付かせてもらいました。


自分がなんとなく子供に言っていた言葉が、子どもの考えるチャンスを減らしていたので、言葉がけを見直したいなと思います。また来年も悩みながらも少しでも前に進みたいです。